みつばちエッセー 入居編 

 先日、岡山市内で珍しい落し物が見つかった。

それは、ニワトリに長いしっぽが付いているほどの大きさの「グリーンイグアナ」という爬虫類。

「あんな気持ちの悪いものをペットにするなんて、

変わり者の男に違いない」などと勝手に想像していたのだが、

後でそれが20代後半の女性だとわかって、よけいに驚いた。

 「蓼(たで)食う虫もすきずき」なのはわかっているが、

人があまり好まないようなものをわざわざ選んで飼うのだから、やはり「変わった人」と言わざるをえない。

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常日頃からそんな考えをしているものだから、

いざ自分がミツバチなどというものを飼い始めても、

世間に向けて、あまり大きな声でそれを言い出せなかった。

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「ハチを飼ってるって?あの恐いハチ?嘘お、変態」とまでは言われないにしても、やはり反応はあまりよくない。

「違う、違う、みつばち。それも日本ミツバチ。

昔から野生に住んでいる、長さは1センチ強で、径は3.5ミリほどの小さいヤツ。

ちょっと神経質だけど、柔和でおとなしく、人を攻撃してくることはない」などと、

いくら言い訳じみたことを言ってみても、誰もすぐに納得などしてくれるはずがない。


「でもそれって、刺すんでしょう?」

「・・・・・・・・」


そう、私も立派に「変わった人」の仲間入りをしてしまったという訳だ。



                    (つづく)

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